着倒れ

yoriko

2007年03月05日 14:17

おばあちゃんが言っていた。「京都の人はな、家でしっそな食べ物を食べてても、着るもんだけはええもん着なあかん。」と・・・。
小さい私は、「あーそうなんや」となんとなく思っていたが、この「ええもん」ということの意味を最近しりつつある。
着るもので「ええもん」といえば、ブランド物とか高価なものを思いがち。
でも、私の周りの京都人はあまり高価なものは身に着けない。
そのかわり、センスを身に着ける。センスの良いものを着て、自身をつける。それがおばあちゃんの京都流。
おばあちゃんもセンスが良い。自分サイズのオーダー服に、数々の着物。どれをとっても見本になる。
決して高価でもなく甘美でもないが、「おしゃれ」なのです。
これが、京言葉「はんなり」というのに、結びつく気がするのです。
京都人は食べるものは体によく、贅沢をしない。そしてセンスのいいモンを身につける。
おばあちゃんから習った、京都人としてのひとつです。